AUTUMN (オータム)

Marjan Welman: Vocals
Jerome Vrielink: Bass
Jan Munnik: Keyboards
Jan Grijpstra: Drums
Mats van der Valk: Guitar/Vocals
Jens van der Valk: Guitar/Vocals

Biography

2009年冬にオランダのヘビー・ロック集団AUTUMN(オータム)が、変化に富んだニュー・アルバム「Altitude(アルティテュード)」を伴って到来する。このアルバムは、2007年に高く評価された「My New Time(マイ・ニュー・タイム)」からの発展形であるが、ひとつだけ大きな変化がある。それは、声の主が変わったのだ。人気急上昇中の Marjan Welman(英語読み:マージャン・ウェルマン/現地読み:マルヤン・ヴェルマン)が Nienke de Jong(英語読み:ニエンケ・デ・ジョング/現地読み:ニエンケ・デ・ヨング)から、ボーカルの座を引き継いだのだ。

前作「My New Time(マイ・ニュー・タイム)」において、「全ての逆境を乗り越えて、俺たちはここに居る。そして俺たちはここに居続ける」と力強い声明を発表した。彼等は、他のバンドが耐えられないような多くの挫折を味わったにもかかわらず、迷うことなく自らの道を切り開いてきたのだ。しかしながら、運命は彼等に対し、もうひとつの罠を隠し持っていた。2008の前半、ボーカリストで非凡な才能を持つフロント・ウーマン、Nienkeが、AUTUMNを脱退することを決めたのだ。バンドは更なる苦境にたたされる事になった。しかし、残った5人のメンバーは、この事件を彼らの音楽活動の幕引きにしてはいけないと決心した。なぜなら作曲や作詞を手がけているメインのメンバーを失ったわけではないからだ。ギタリストのJens(英語読み:ジェンズ/現地読み:イェンツ)は「第2のNienkeを探すというのは無理だというのは分かっていた。彼女の後を継ぐ、というのであれば、それは誰にも埋められない穴となってしまう。だからその代わりに声や性格が、新しいアルバムから再スタートするAUTUMNに馴染むボーカル、ということで探したんだ」と当時を振り返る。

Marjanは、Ayreon(エイリオン)のロックオペラ的なアルバム「01011001」に参加してから一躍オランダを中心に脚光を浴びた。 彼女がバンドからの誘いに応じてオーディションを受けるやいなや、6人はすぐに素晴らしい化学反応を起こした。新作の作曲のプロセスは、彼女が参加した段階で、かなり進行していた。Marjanは、直ぐにプリプロで彼女の力を発揮し、役割を果たし始めた。そして、その時点でできあがっているものに彼女の特徴的で温かい声を曲に合わせた。それは、AUTUMNのアイデンティティーを保ちながらも、今までのサウンドを少し変化させることとなった。この新しい作品は、制作過程でMarjanの声が詞と曲を上手く感情的につなげていく様子がよく分かって、とてもエキサイティングな作品になっている。Jensは、詳細をこう語っている。「たいしたインパクトもないような楽曲でさえ、Marjanの声がのった途端に生命が吹き込まれたんだ!驚いたよ。この新生AUTUMNは、俺たちが表現したいことをすべてかたちに出来るポテンシャルを秘めていると実感したんだ。『Altitude』で、それは証明することができたと確信している!」

AUTUMN「My New Time」と全く同じプロダクションチームで、この作品に取り組んだ。ギタリストのMats(マッツ)は、こう答えている。「俺たちが最終的に確信したことは、アルバムの制作に集中できたことで、パワフルなサウンド・プロダクションが生まれたということだ」彼らがサウンド・プロダクションに集中できるように、このチームが作用した現れである。プリプロダクションから最終的な大規模のレコーディングまで、「Altitude」は、彼らのホーム・スタジオで録音されたのだ。この方法は、それぞれのバンドメンバーが、レコーディングの最後の最後の段階まで、もっと音を形作り、そぎ落とし、再度作り上げることを可能にした。細かい調整は、Graveland(グレイヴランド)スタジオのArno Krabman(アルノ・クラブマン)の手により行なわれた。そしてJochem Jacobs(ヨヘム・ヤコブス)がSplit Second Sound(スプリット・セカンド・サウンド)にて、最終ミックスとマスタリングを行った。

Marjanが輝くようなボーカルを披露するへヴィーでグルーヴィーなオープニングチューン“Paradise Nox”に始まり、アルバムの最後の音が消える瞬間まで、この作品はジェット・コースターのように感情の起伏に富んでいる。このアルバムは、さまざまな音楽の要素が群をなしていて、もはやヘビー・ロックという特定のジャンルの限界を超越している。短く、コンパクトな正攻法の曲と複雑で何重にも音が重ねられた曲が共存し、織り交ぜられ、最後までそれが続く。それは、このアルバムを曲の集合体というよりは、自然発生的な塊として存在しているからである。音楽、そして詞、6人の優秀な作曲家たちが、それぞれの能力を最大に発揮して、それがどんな形のものであれ、何かひとつのものを作った、そういう感じなのだ。Jensは、このアルバムでの作曲に関する考え方をこう語った。「俺たちは、自分たちの心とイマジネーションを捕らえた音楽を書く。それは、いつも典型的なフォーマットにはまったものではない。バンド内では民主主義的に作業をしているよ。だから最初は40の未完成の候補曲から始めて、そこからAUTUMNにとって純血のものだけを抽出してアルバムにしているんだ。」

AUTUMNの作詞、作曲方法の、手の込んだアプローチは更なるモチベーションを掻き立てることになる。Matsは「俺たちはアルバム・バンドだと言えるね。俺たちが成長する過程でアルバムを買ったときは、いつも音楽の旅に出ることを意味していたいんだ。スリリングな冒険さ。最近は、アルバムと言ったら曲の集合体みたいになってしまっているのが多いよね。いくつかイイ曲があって、後は、穴埋めのための曲。俺たちにとっては、このアルバムの中の全ての音が意味を持っているんだ。毎秒、意味があるんだ。」 バンドは、昔の素晴らしいアルバムがあった時代を懐かしく思いながら、こう語るのだ。

AUTUMN(オータム)のAltitude(アルティテュード)は、そのカテゴリーに当てはまると言っても良いだろう。そしてこの集団は、音楽の旅を始めたばかりなのだ…。


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